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Fashion magazines

2017.04.05

 

ファッション雑誌の意味を考える……

 

 

 

 

最近、雑誌を読まなくなった人が多いな、って思う。

それは すごく残念なこと……

 

 

それは 日々の忙しさ故なのか、“欲しいもの”が確立されてしまったからなのか……

私は昔から、雑誌が大好きで、洋服を買うお金がなくても雑誌は立ち読みしてでも見ていました。

最近はスマートフォンの普及が急激に増えたため、SNSやネットで色んな情報が溢れているので、そこで大体のトレンドが読み込めていて、自分が興味がある人だけをフォローしてチェックして、トレンドの中にいるような気になっている人が多いのだと思います。

 

 

 

“ファッション雑誌は、イマジネーションを膨らませるため”

 

 

 

雑誌を開けば、グッチやイヴ・サンローラン、セリーヌやルイ・ヴィトンなど、超高級ブランドの掲載がやはり目立ちますよね。

私たちには、こういったハイブランドは、なかなか自分のライフスタイルに合わないところがあると思います。

先日は、1000万以上もするジャケットを掲載していました。

 

そんな高価な服、誰が買うんですか?
お金持ちしか読んじゃいけない雑誌なんですか?
確かに、そう思う読者は少ないくないでしょう。

 

 

 

しかし、そんなハイコストのジャケットが買えなくても

 

“知ること”はできます。

 

 

ファッション雑誌は、買い物するための手引き(=バイヤーズ・ガイド)ではありません。ディノスのような通販雑誌ではありません。
ですから、掲載する側も買えるか、買えないかでジャケットを選んだりはしません。

では、誰も買う人がいないアイテムでも、紙面に載せるのか?
答えは、イエスです。

 

なんのために?
読者に知ってもらうためです。
こんなジャケットもある、ということを。

 

 

高いから素晴らしいのではない。

小誌が掲載したジャケットは、通常グラフィックをプリントするところを、スパンコールの刺繍で表現していました。

当然、ハンドメイドです。
その手間がいかに素晴らしい技術なのか、その表現がいかに贅沢なのか、
読者に知ってもらいたいのです。
それを作ったデザイナーも、きっとそう思っているはずです。

マニアックな話をしてすいません。

メゾンの営業は、「でも、売れなきゃしょうがないだろう!」 と批判するかもしれませんが、「一流を知らない者が、B級を語れるか!」ということなんですね。

SNSでもオシャレ風な人たちが沢山いますが、

SNSだと自分のライフスタイルに合ったブランドやコーディネートを検索できます。

それもとても便利になったと思いますし、嬉しいことでもあります。

ただ、自分の価値観だけで検索しているということは気付いていて欲しいです。

 

チープシックとか、ドレスダウンとかは、
お洒落を極めた者のためにある言葉で、そうじゃなければ、ただ貧乏くさいだけです。

 

簡単に SNSでファッションがチェックできるようになったのは、嬉しいことではありますが 、偏るのはよくありません。

ココ・シャネルの名言で

“歳をとった女ほど、流行の中にいなくてはいけない”という言葉があります。

歳が行けば好きなモノとかが大体分かってくるので、なぜか人の話を聞かず、自分でSNSをチェックしたりネットショッピングでポチッちゃったりするんですけど、何度も言いますが、何事も偏るのはよくないと思います。

素直でいることは、いくつになっても大切だということです。

 

色んなものを見て、聞いて、それで自分のライフスタイルに合う物を買って下さい。

年齢が行けば行くほど、トレンドに敏感で自分にあったスタイルで挑戦していないと、老けて見えたり若作りに見えたりします。

これを分かっていない人が、本当に多く感じます。

若い人は、何を着てても可愛いのです(笑)

 

 

 

雑誌を買わなくても、買えなくても、その価値を理解していれば、その人の価値観も変わってきます。

 

物の見方、人生の楽しみ方も違ってくるのではないでしょうか。

 

 

ファッション雑誌は、そういう人のためにあるのです。

 

 

 

友達の結婚式に着るドレスを買うために、ファッション雑誌はあるのではありません。

 

どんな結婚式が素敵で、どんな結婚式がダサいか、を判断できる人になってもらうために、ファッション雑誌はあるのです。

偉そうですが、ファッション雑誌は、イマジネーションを膨らませ、それによって、その国の様々な分野のクリエーターを育てていくのではないかと、私は思っています。

 

 

 

ファッション雑誌を、読みましょう!

 

SNSにはない、きっと わくわくドキドキがそこにあります。

 

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